設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2011年6月20日月曜日

地方でないとできないこと? 中央でないとできないこと?

地方都市で、分野を特化した設計をすることはなかなか難しいことであります。ランドスケープ分野の空間設計であればなおさらです。

政策や構想などでは、東京などの中央の方や、大学などと連携を図っている研究所や事務所が強いことはいうまでもありません。

地方においては、専門的にこの分野で特化してやりたくても、ノウハウも少なく、仕事で携わることも少ない、そして仕事の量も限られているため、末端の仕事になりがちで、華のある仕事にかかわれることはごく一部しかありません。

では、地方では専門の仕事ができないか。 というと、そうでもないこともあります。

地域に根ざした計画は、その土地に住むものしかわからなく、上辺だけでははかり知れないものがあります。実際に住んで体験し、感覚として身につけないと計画だおれになってしまい中身が充実していないことも。


地方に足りないもの → 学術的な考え方や計画を行うノウハウ、技術者を育てる環境。
中央に足りないもの → 地場の考え方やその土地の風土や風習を感覚的に身につける環境。


地方では、アンテナを張ることが必要で、中央では、設計や計画をしようとするフィールドにいかに入り込むことができるかが、鍵となります。


大学の研究・設計課題においても同じようなことが言えそうです。
最近は、地方大学のほうが特色あるプランの作成に優れていることも。


地方では、中央の技術者のようになるには、時間もかかりまた遠回りになってしまいます。しかし、中央のような経験ができなくても、その土地のことは熟知している。


地方、中央とくくるのではなく、同じような志を目指している技術者同士のネットワークがあればと、つくづく思います。

設計集団として、志をともにする技術者同士が集まれば、地方でもその土地の特色を最大限いかしたより良いプランを作成することも可能です。



現状は、地方でいろいろ考えている技術者が中央に比べ横のつながりを持つことができなく、その結果、若い芽が摘まれてしまい、その専門分野を地域で発展させることができないことも。
数が多い中央では連携が図れても、地方ですといろんなしがらみも絡み難しかったりもしています。

これらを打開したいと思いつつもあり、中央で活躍している大学同期などと比べ、遠回りしているかもしれない感もあり。
しかし、一技術者、空間のプランナー、空間のデザイナーとして地道にやっていこうと思います。

継続は力なりです。

2011年6月14日火曜日

大学での設計課題の経験が役に立つとき

社会人になって、実際に設計の業務をする上では、技術的なことや具体的な理論的なものが求められることが多くあります。

自分の場合は、大学時代はどちらかというと、頭脳を鍛えるというよりは感性や感覚を磨いていたといった感じでした。
大学の課題自体も、どちらかというと疑問に思うことや感じたことを形に表現するといった感じのものが比較的多かったようにも思えます。そして、建築のことから都市計画、地域活性化、外構のデザイン的なものまで、課題やゼミで幅広く考えさせられたことが今に活きております。

実際に、バリバリの工学系の大学出身の方と芸工大などのデザインを採り入れている大学出身の方を比べると、感性の部分が大分異なっているように感じてしまいます。

土木構造設計ですと、力学的なものや数値的なものを要求されますが、公園などの空間設計をする上では、その他に感性的なものが必要とされ、それを持ち合わせるかどうかで考え方が大分変わってきます。(理論だけでも、感性だけでもダメで、両方をバランスよく持ち合わせることが重要です。)


地域の風景やまち場の景観、公園の景観など、景観構成を読み取ることに対しては、理論的考えもありますが、同時に感覚的なものも必要となります。
大学時代に、建築のエスキースや景観構成図、ゾーニング図などを描くことを訓練していたわけですから、今となっては自然とそのような形を描くことができる感じです。


平面的に検討してから、現地にて再度書き込みをします。学生時代の課題の要領が活きてきます。

学生時代の課題は、無駄ではありません。設計課題をこなしてきたことで、ベースがしっかりしているのですから、これらの経験を糧にして社会人になってからの経験や知識を積み上げていけばいいと思います。

よく、机上だけで設計をしてしまうことがありますが、空間を設計する場合は、現地に足を運んで調査をするなり、その場の空気を感じ取ることに勝るものはありません。

現地を見れば、その分「ヒラメキ」「新たな発見」も生まれやすいですしね。