設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2011年3月27日日曜日

やろう というきっかけを大切に

ものごとや仕事の上で、「自分だったらこうする。こうしたらもっと良くなる。」と思うことが人それぞれに持ち合わせていることかと思います。

チームでやることや個人でやることなど様々な場面があるかと思いますが、マイナスの面を考えているばかりだと、何についてもやる気を起こすこともそがれていきます。

やってみたいことを、思いついたときにメモなどをし、考えることが出来る時間などにやりたい構想を熟考することは、その人のことを成長させます。

世の中、いろんな発想やいい意見を持っていても、打たれることは多々あるのですが、それにめげずにやって行くことは、自分を成長させることへもつながります。



役立つことを やろう と思ったきっかけは、あきらめずに大切にしませんか。
今一番必要なことかもしれませんよ。

2011年3月24日木曜日

世界遺産エリアに公共サインが整備されました。 ~日光市・日光の社寺~

明るいニュースをひとつ。

栃木県にある、世界遺産といえば、日光の社寺(二社一寺:東照宮・輪王寺・二荒山神社)であります。

今月(2011.03)、このエリア内に観光客への共通サインとして、区域案内図が設置されました。

日光の社寺エリアにおいて、観光客が自分のいる位置の把握や、周辺状況(バス停やトイレの位置など)がわかるようになっています。

案内は4カ国語(英語、日本語、中国語、韓国語)となっています。
外国から来日した観光客への配慮がされています。
最近の主要なところ(鉄道駅など)は4ヶ国語表示が一般的になっています。

整備されたサイン類



サインのデザインは、日光の社寺や石積みの景観にあわせたものとなっています。

日光には様々な案内パンフレット、まちあるきパンフレットがあります。

 お立ち寄りの際は、「日光まちず」などの地図・案内パンフレット等と併用してご覧ください。

そして、二社一寺だけでなく、日光観光として東町、西町のまちなか散策もあります。
世界遺産とまちなかの隠れたスポット探し、自分ならではの発見をしてみてください。

2011年3月17日木曜日

こんなときだからこそ 「ぱなし」 は なしに 見つめなおしませんか?

我々の生活の中で欠かすことのできない、様々なエネルギー。

仕事の上では、普段、何気なく使っている用紙についても、洗物をする水に対しても、ひとりひとりが節度ある行動をすれば、余計なエネルギーを使うことへの防止となります。

自動車通勤から、自転車通勤にする、公共交通を用いた通勤方法にすることの方が、エネルギーの調達が困難になっている今だからこそ、必要なことであります。


そして、ひとりひとりの行動や言動について

やりっぱなし、いいっぱなしは、相手方への混乱と困惑を生み出します。
震災で被害へあわれた方々へは特にこれらのことについては注意を払わなくてはなりません。
もちろん、普段からの生活や仕事にも言えることでありますね。

エネルギーの無駄づかいの他にも、ものを汚したら次の人が使うのに心傷を害さないようにきちんと戻す。日本人が持つ清楚さ、几帳面さ、きっちりさ をもう一度みなおしませんか。

精神衛生的にも綺麗な方が、きっちりとした方が、誠心誠意の対応の方がより多くの人が明るくなりますよね。
(昔、小学校のころ、周りの大人や先生方からよく言われたものです。)

表面(言動、仕事上では資格など)だけ固めても、中身(行動、仕事上ではきっちりこなすこと)がなければ最終的にはメッキははがれてその人や、仕事上の業務の価値はなくなってしまいます。表面も中身も重要だということです。

こんなときだからこそ、みんなが明るくなるように ひとりひとりがきちっとしましょう。
(きちっとやることは、仕事の上でも重要なことなのですから。)

2011年3月16日水曜日

ものを大切に

東北関東(東日本)大震災においては、被災にあわれた方々へのお見舞いを申し上げます。

比較的被災を免れた地域に住んでいるものとして、普段供給されているエネルギーのありがたさを痛感しているこのごろです。普段から エネルギーをふんだんに使えると思わない意識 を持った方が、普段の生活はもちろんのこと 非常時に生きていくことに対しても有効なことでしょう。

今までは、電気、水道、ガス、車のガソリン、そして食べ物まで、当たり前のように使い、消費している状況のことかと思います。
また、限りある資源について、現代の人々は年齢層にかかわらず無駄に、乱暴に扱っている状況でありました。
しかし、被災にあわれた方々のことを思えば、今までどおり資源を使っていくことも考え直さなければなりません。

自然環境や緑地空間を取り扱う技術者として、エネルギーのこと、防災のことをもう一度考え直す必要があると感じます。

こんなときだからこそ、ひとりひとりが自覚した行動をし、ものを大切に扱う気持ちを見つめなおしましょう。

2011年3月14日月曜日

東北関東大震災 こちらは大丈夫です。

今回の地震において被災にあわれた方々、大丈夫でしょうか。とても心配でございます。

当社も、同敷地内の祠や屋内配管の部分的破損はありましたが、大丈夫であります。

皆様のご無事を願っております。

(イ)

2011年3月9日水曜日

公園施設長寿命化計画 今後の展望

全国的に、公園といわれる都市施設において、30年以上経過したものが多くなりつつあります。

インフラの整備としては、公園のストックが増えてきたことから整備費は減少傾向にあります。

しかし、当時施工された公園施設においての老朽化が目立つようになってきたのが、近年の姿でもあります。

建築の耐震への対策や橋梁関係の耐震、そして施設の長寿命化をするという流れが現在進行形でありますが、同様に公園施設においても対策を施す考えが浸透しつつあります。

全国の自治体においても、公園施設の長寿命化計画の策定をしたところ、策定中のところ、これから策定を検討しているところが多くあります。

いろいろと検討をしていくなかで、課題もみえつつあります。

詳細については、現在進行形で関係機関でも模索中なので、内容についての記載は避けたいと思いますが、
近々、指針のようなものが改定、発表される模様です。

年度を複数に分散して、計画を行っているところもあります。過去に検討したものと新規に検討したもののつじつまをどのように整合性を図っていくか、動向を見極めながら検討をすすめていかなければと考えます。

この計画は、あくまでも現施設に対する施設の長寿命化計画であります。
公園のリニューアル計画、別製品への更新は、この計画とは別次元の話ですので、そこを混同しないように努めることが必要です。

業務的には、公園施設や公園のあり方などに精通し、なおかつ情報処理についても詳しくなることが必要であります。
そして、予算は無限ではありませんので、地域の実情に則した、身の丈にあった長寿命化計画を策定されることが計画書として実用的であることだと思います。

2011年3月8日火曜日

代々木公園 春がだんだんと迫っています。

神宮の森の一部にあります、都立代々木公園。


平日ではありますが、多くの方が公園へ訪れておりました。


東京ならではの光景のあり、若手の漫才コンビの練習や親子連れ、大学生のサークル活動、ジョギングやウォーキング、自然観察など多岐にわたり使用されています。


公園のなかにあります、サクラの花も鮮やかに咲いておりました。

春の到来が間もなくです。

都心の緑は、郊外の緑と違って、価値が高い様に思えます。貴重な緑空間だからなのでしょう。

東京に住む者と栃木に住む者とでは、緑に対する価値観が異なる感じがしました。


ケヤキも大きく、枝から透き通って見える青空もいい感じであります。


築山、芝生広場、修景池、花壇、モニュメント、サイクルロード、ドッグランなどいろいろあります。

また、防災四阿も設置されているようで、災害時の防災拠点にもなっています。

4月になるころは、気温も上がりもっと心地よい広場として活用されていることでしょう。

2011年3月7日月曜日

いろんなもの をみて 考える

空間デザインをする上で、必要なこと。
(建築・土木・造園などあらゆる分野で必要なこと。)

とある講演会において、「若いうちはいろいろと物事をみることがいいです。」というお話がございました。

技術者として設計をしていく中では、「こういう空間があったら、面白い、くつろげる」など、いろいろと考えることが 人それぞれあるかと思います。
学生さんの場合は、非常に感受性の高い時期、吸収力のある時期であることから、いろいろとものをみて、考えることをすることが将来への活躍の糸口になることだと思います。いろんな意味での将来への影響が大きいことかと思います。

広い視野で構想する、考えることを見失ってしまうと、ピンポイントでしか物事をみることが出来なくなりトータルバランスが失われる結果となってしまいます。
(もちろん、細かいことまで目を配ることは大切なことです。)

「大」をみて「小」を考える。「小」をみて「大」を考える。それぞれに対して気を配る。
非常に重要なことでして、屋外空間をデザインするものにとっては自然と持ち合わせていたい考え方のひとつであります。

まだまだ、地方の設計会社、コンサルでは中央に比べると標準的な設計をするのが精いっぱいというところであります。これは、中央に比べて仕事の内容が広く考えることができる物件にあまり携われないこともあります。最新の情報や事例に触れることも遅れます。仕方のないことかもしれません。
そして、この仕事に携わる技術者の中には、研究者肌の人もいれば商人肌の人もいます。いろんな人がいるものです。

その中においても一技術者として、どのような肌の人たちでも、どの地域で仕事をしていても常に考えることをしていけば、おのずと視野も、目指すべき道も開けていくことなのではと思います。空間の設計においてこれからの社会を担っていく若い人たちには、「構造的なもの、活用てきなもの、空間のおさまりのこと、様々な視点で考えていくこと」を実践、見て欲しいと感じます。

いきなり大きなものに取り掛かろうとすると、なかなか出来ないものです。すこしづつで良いので、身近なものをみて考える、自分だったらこうするといったものを探してみてはどうでしょうか。

単純に仕事をこなすことが出来るだけが、技術者ではないのですら。
(仕事もきちんとこなせて、物事も考えられるのがその道のプロフェッショナルと呼ばれる人たちです。)

2011年3月6日日曜日

墨田公園 墨田川テラス を見て 空間デザインを考える

今話題の東京スカイツリー

業平橋周辺、浅草周辺は見物客がたくさんいる状況であります。


【地域の空間デザインを考える上で 河川空間の活用を絡めてレポート】

東京と栃木の河川公園とでは、質も大きさもだいぶ違いがございます。
日々人が行き交う土地柄なので、インフラの整備水準も非常に高く感じます。


浅草周辺は、もともと雷門や浅草寺がある観光としての土地柄もあり。

河川沿いの散策空間と休息空間、そして東京スカイツリーと周辺の建物群、そして遊覧船。
現在進行形のものから、往時のものまでもがうまく一つの空間にまとまっております。
沢山の要素が重なって非常に内容の濃い場所となっています。





河川沿いの公園空間も非常に綺麗で、上質でもあり、地方(我々の住んでいる栃木)から比べるとうらやましい限りです。
太陽の日差しが明るく、草花も彩を添え、人々が安らぎ休憩できるよう長大なベンチとしても活用できる仕組みもあり、この河川沿いの空間の中に組み込まれているものがいろいろ関連づけられて非常にいい感じであります。

そして、オープンカフェを限定的に開催しているのも、空間としての利用価値を模索するということから意義の高いことであると感じます。


その裏で、これらの設計や施工、調整に携わった方々の努力、苦労が詰め込まれているのも事実かと思います。


地方では、観光の要素があっても、パッとしたものがあまり見受けられません。

関東圏内の観光地域として、南(西)の鎌倉、小田原、箱根であるのなら、栃木県から見た場合は、北の栃木(市)、日光、鬼怒川です。もちろんお隣の群馬や茨城にもポテンシャルの高い観光地はたくさんあります。


栃木県や北関東3県も、観光としての潜在能力は高いのですから、参考にできるものは参考にして地域を盛り上げていくことが必要であります。

そして栃木県のランドスケープデザインも、土木的な感覚を乗り越えて、質の向上を目指して日々研鑽していくことが重要です。

2011年3月2日水曜日

空間設計のしごと その2

設計の仕事は、こなすだけでおわり、という訳ではありません。

最近は、電子化の波及効果もあり流れ作業的になっているところが広まってしまっています。

我々の、外構空間を考える仕事においても、図面、数量、工事費算出、設計資料のとりまとめなど多くの作業が伴います。


では、その作業を単純にこなせばいいか。
設計の一部においては、基準どおり、教科書どおりに設計をすればことなく安心 ということもあるようですが、空間の設計においてはそうはいかない ことがいえます。


大切なこととして

外構空間とは、不特定多数の人々があらゆる目的の為に利用する空間であります。
訪れた人々が、憩い、安らぎ、遊び、くつろぎ、待ち合わせをし、交流をする...。
いろんな生活のドラマがあります。たのしいこと や かなしいこと...。

構造的基準は基準で守るべきことではありますが、使われ方については地域性、利便性、そのもののかたち など「設計思想」が問われるものであります。

空間の設計は、その部分を大切に取り扱うことが重要であります。
目的は何か?を見つめてみましょう。


機械的にこなすものと、時間をかけて創造的にこなすものをうまく使い分けてするのが空間の設計の仕事です。

一方通行ではない仕事(起点⇒終点で終わりではない) でもあり 掘り起こせば掘り起こすほど、奥が深い世界であります。いろんな面をフィードバックさせてつくりあげていく仕事です。

そして Plan⇒Do⇒Check⇒See を実行すること 重要です。