設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2010年11月25日木曜日

防災機能を持つ公園

近年にみられる傾向として、市街地部にある公園は防災機能を持った公園が増えています。

東京には、国営公園と都立公園とが一緒になった「東京臨海広域防災公園」という
防災公園・防災拠点があります。



ここでは、大震災時における避難手段を学べる体験施設があります。
平日は、小学生など団体で体験学習などを活用されているようです。

栃木県内でも、少しずつですが見られるようになってきました。

防災公園とは、地震などの災害時に避難、災害時キャンプをはる事ができる機能を兼ね備えた公園のことであります。
阪神・淡路大震災以降に災害時の公園のあり方が問われるようになり、防災機能が注目されるようになってきました。

防災公園には、災害トイレ(通常はマンホールの蓋しかありませんが、災害時はそこにテントや簡易便器を取り付けて臨時トイレにする)、かまどベンチ(通常はベンチとして利用、災害時は天板を外してかまどのようになるベンチのこと)、防災四阿(災害時に側面にテントをはることができる機能のあるもの)、防災倉庫(災害時に必要な備品関係を格納しておく倉庫)などがあります。

これらのものが公園にありましたら、そこは避難場所になる公園となります。

日常的には憩いの場所の公園、非日常的には災害時に対応する公園

公園にもいろんな機能があることに注目してみてください。

2010年11月21日日曜日

紅葉と市街地散策

県内の紅葉がピークを迎えようとしています。

栃木県内の観光地「日光」も駅前の市街地まで紅葉がきれいになってきました。

21日(日)は、休日ともあって、電車も多くの観光客でいっぱい。道路も渋滞となり今市方面から車の列が連なっておりました。












今日は、日光市内でさまざまなイベントが開催されており、世界遺産の門前町「日光東町界隈」では、まち歩きのスタンプラリーが開催されていました。




東武駅前広場や国道沿いの石屋町公園などでは、オープンカフェ的な空間利用として出店などが立ち並び、日光の市街地活性に一役かっておりました。


非日常的なイベントも、まちの活性化には必要なことでもあります。


日光のまちには世界遺産はもとより、門前町にも様々な要素、ドラマ、生活の風景が詰まっております。


車をとめて歩いての市街地散策や遺産めぐりは、体にいいだけでなくいろんな発見や出会いなどがありますよ。


ちなみに今日は、日光市街地の駐車場はどこもいっぱいだったようです。

2010年11月17日水曜日

照明のはなし

今日は、生活の中で欠かせない照明についてお話したいと思います。
















日ごろから目にする、オフィスや自宅の部屋の天井についている照明

照明の明るさを示すものとして、ルクスという明るさを示す単位があります。
これは、天井(だけではないですが)から地面、床下への投影された光がどれだけ明るいかを示した指標となります。

しかし、ここで地面の明るさは明るい、数値的にルクスが大きいのになんだか暗く感じる。
その逆で、地面はさほど明るくなく、数値的にルクスが小さいのに明るく感じるという現象があります。
ここで大切なことは、明るさ感があるかどうかになります。

わかりやすく言いますと、同じ照明を設置しても、壁の色、家具の色によってその部屋や空間が暗く感じる、明るく感じるというものと同じような現象のことです。
単純に明るい光源を多く設置するだけでなく、少ない光源でも効率的に明るい感を出すことが照明デザイナーの腕のみせどころでもあり、省エネにもつながります。

公園や外構空間の設計においても、これらの考えを大いに用いる必要性がありそうです。

単純にルクスの数値を高くすることだけに惑わされることなく、光の当て方、配光の仕方でだいぶその空間を明るくすることができるかがこれからの時代の鍵です。

照明についても単純に照らせばいいというわけでない、非常に奥の深いものであります。

2010年11月15日月曜日

市街地も紅葉が進んでいます。














打合せなどで、県内の様々な市町村へ出かけます。 様々な樹木が紅葉しているのが目にすることができます。


写真は、先日のさくら市役所になります。
ケヤキやハナミズキの葉などが綺麗な色になっています。

栃木県内の市街地内では、イチョウ、ユリノキなども黄葉しています。

しばらくは、秋の気配を感じられそうです。


2010年11月5日金曜日

今日のあおぞらとランドスケープの仕事

今朝は、宇都宮もだいぶ冷え込みましたね。

日中は、ぽかぽか陽気になりました。
今日は、空が綺麗に澄んでいます。

風景、光、影をデザインするのも、ランドスケープの仕事の一つであります。

かたい構造物だけ観察するのではなく、自然のやわらかさも観察し、日々感性を養っていくことがランドスケープ分野の設計をする際には求められます。

ランドスケープを土木と捉えられてしまうと、違和感を感じます。(土木の要素も空間設計には必要なことなのですが... それだけではありません。)
かたいものとやわらかいものをトータルにデザイン、設計をするのがランドスケープの仕事なのです。

生活の営み、まちの事、自然、風景... いろんな要素を考えながらやっていく仕事です。
ですから、構造物の設計ができればいいというものではないのです。
非常に奥が深いのです。

それはさておき...。

もともと、人間は自然の中に生きてきているのですから、皆様も自然のエネルギーのありがたさを感じ取ってみてはいかがでしょうか。

2010年11月4日木曜日

日光市内の風景と街並み

栃木県でも、一番ともいえる観光地「日光」












3日は、休日であったため、また紅葉の時期と重なり、多くの観光客が日光に訪れておりました。

日光の市街地もあちらこちらで、樹木の紅葉や黄葉がみられておりました。

















人の動きとしては、東武日光駅またはJR日光駅から 東町界隈を歩いて二社一寺方面へ歩いている観光客の姿がみられました。

東町界隈には、歩く観光のスポットとして休憩できる小公園がいくつかあり、足を休めることができます。

現在、駅から二社一寺までの間の門前町ともいえる東町界隈では、10/24~11/28までの期間で、「あの時の日光展」が開催されています。昔の二社一寺や東町界隈のなつかしい写真などが各店舗のディスプレイに写真展示されています。





















なつかしい、日光の風景が見れます。

二社一寺、紅葉だけでなく、それとかかわっている東町界隈のまちを同時にみていただきますと、まちを歩く楽しさが増えますよ。

東町界隈には、建築遺産としてもすばらしい建物があります。これらの建築を見る楽しさもあります。

日光の街中をあることきは、いろんな要素のある東町界隈もみてみてください。

2010年11月1日月曜日

こどもの遊び方の変化とリスク、ハザード

今の現役で働いている大人の世代が子供のころは、よく外で遊び服を泥だらけにして遊んでいる光景が見られました。時代は進み、アウトドア的な遊びがインドア的な遊びへと変化してきております。

年齢的に見ると、(一般論として)
今の50~60歳代の子供のころ → 遊具は余り無く外で虫取りや花摘みなどで遊んだ
今の40~30歳代の子供のころ → 都会のこどもはインドア傾向が徐々に進み、郊外のこどもはまだアウトドア的であった。公園ではブランコやすべり台などで遊んだ。
今の20歳代の子供のころ → ゲームなどが流行しあまり外で身体を使ってあそぶことをしなくなった。

あまり外で遊ばなくなった為か、自然と危険予知をすることができるこどもたちが少なくなっている傾向にあります。

今年の夏に行われました、「遊び場の安全に関する国際シンポジウム」では危険予知が自然と出来る子供たちがいなくなっていることを懸念して、冒険できる遊び場を創造し、こどもたちの心身の育成に貢献できるようにしようという趣旨で、遊び場の「リスク」と「ハザード」についての説明が行われました。

専門的にかかわっている業界人であれば、この「リスク」と「ハザード」の意味合いは何のことかわかるのですが、世間一般の方々は何のこと?とお思いのことかと。

遊び場における「リスク」とは
・予防できる危険なこと、命にかかわる事故は起きないこと。

遊び場における「ハザード」とは
・予防できない危険なこと、事故に結びつき命の危険にさらされること。

昔はよく、骨折をした子供や仲間が多くいましたよね。
しかし、今はそのような子供はめったに見られません。が、怪我をするときは思いっきり怪我をしてしまうという結果となっております。
(日常生活や遊びにおいて危険予知をすることが出来ない為か、昔の子供では起きなかった事故が起きているようです。)

遊具の安全設置基準というものがあり、最近の遊具ははさみこみや落下事故などの危険はとりのぞく様な仕様となっております。比較的新しい遊具は高さがあっても安心して遊ぶことが出来ます。
昭和末期ごろの遊具ですと、まだそのような基準は無かったわけで非常にスリルがある遊具となっています。(自分のこどもが遊ぶときは親が見守って、危険な場合は注意喚起してあげてください。)

どちらの遊具が優れているかは、なんとも言えません。
どのような遊具で遊ぶにしろ、その遊具の特性を把握し、こどもたちが楽しく遊べるよう親は見守ってあげてください。

最近は、子供たちへの心身の成長を促す意味合いで、自分たちで創作した遊具で遊ぶプレイパークもあります。その公園は、遊ぶ子供たちが自らの責任で遊ぶことが出来る公園です。

日本も欧米のように訴訟社会へなってきていますが、その逆に欧米では、やりすぎた訴訟が子供たちの遊び場を失う結果になっていることに懸念を示してもいます。

これから求められるものは何か?
これらの流れがきっとヒントになることかと思います。
もちろん、公園設計はこれらのことを念頭において設計をしています。