設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2010年11月1日月曜日

こどもの遊び方の変化とリスク、ハザード

今の現役で働いている大人の世代が子供のころは、よく外で遊び服を泥だらけにして遊んでいる光景が見られました。時代は進み、アウトドア的な遊びがインドア的な遊びへと変化してきております。

年齢的に見ると、(一般論として)
今の50~60歳代の子供のころ → 遊具は余り無く外で虫取りや花摘みなどで遊んだ
今の40~30歳代の子供のころ → 都会のこどもはインドア傾向が徐々に進み、郊外のこどもはまだアウトドア的であった。公園ではブランコやすべり台などで遊んだ。
今の20歳代の子供のころ → ゲームなどが流行しあまり外で身体を使ってあそぶことをしなくなった。

あまり外で遊ばなくなった為か、自然と危険予知をすることができるこどもたちが少なくなっている傾向にあります。

今年の夏に行われました、「遊び場の安全に関する国際シンポジウム」では危険予知が自然と出来る子供たちがいなくなっていることを懸念して、冒険できる遊び場を創造し、こどもたちの心身の育成に貢献できるようにしようという趣旨で、遊び場の「リスク」と「ハザード」についての説明が行われました。

専門的にかかわっている業界人であれば、この「リスク」と「ハザード」の意味合いは何のことかわかるのですが、世間一般の方々は何のこと?とお思いのことかと。

遊び場における「リスク」とは
・予防できる危険なこと、命にかかわる事故は起きないこと。

遊び場における「ハザード」とは
・予防できない危険なこと、事故に結びつき命の危険にさらされること。

昔はよく、骨折をした子供や仲間が多くいましたよね。
しかし、今はそのような子供はめったに見られません。が、怪我をするときは思いっきり怪我をしてしまうという結果となっております。
(日常生活や遊びにおいて危険予知をすることが出来ない為か、昔の子供では起きなかった事故が起きているようです。)

遊具の安全設置基準というものがあり、最近の遊具ははさみこみや落下事故などの危険はとりのぞく様な仕様となっております。比較的新しい遊具は高さがあっても安心して遊ぶことが出来ます。
昭和末期ごろの遊具ですと、まだそのような基準は無かったわけで非常にスリルがある遊具となっています。(自分のこどもが遊ぶときは親が見守って、危険な場合は注意喚起してあげてください。)

どちらの遊具が優れているかは、なんとも言えません。
どのような遊具で遊ぶにしろ、その遊具の特性を把握し、こどもたちが楽しく遊べるよう親は見守ってあげてください。

最近は、子供たちへの心身の成長を促す意味合いで、自分たちで創作した遊具で遊ぶプレイパークもあります。その公園は、遊ぶ子供たちが自らの責任で遊ぶことが出来る公園です。

日本も欧米のように訴訟社会へなってきていますが、その逆に欧米では、やりすぎた訴訟が子供たちの遊び場を失う結果になっていることに懸念を示してもいます。

これから求められるものは何か?
これらの流れがきっとヒントになることかと思います。
もちろん、公園設計はこれらのことを念頭において設計をしています。

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