設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2012年10月15日月曜日

資格のこと 「公園緑地系統や地域の形をつくっていく」資格として

公園や緑地空間の設計や計画、まちづくりの計画などの資格として、何があるのだろうと疑問に持たれる方も多いかと思います。

「一級造園施工管理技士」では、国家資格とはいえども、造園関係の施工管理に関する資格。
「一級建築士」では、国家資格とはいえども、建築・建物の設計に関する資格。
「技術士」では、国家資格とはいえども(多岐に渡り技術系の様々な分野がありますが)、関連しそうなところでは、都市計画や土木系分野の全般に関する資格。

その他あまり、思い浮かびませんね。実際は、他にも専門的な資格があることでしょう。

そのような中、登録ランドスケープアーキテクト(RLA) という、民間の資格がありますが、知名度はまだまだ。
この資格は、分野がとても広く 公園、緑地空間の設計や計画の局地的なものから、地域の計画のグランドデザインの分野まで包括する資格として存在しております。(そのはずです。)

実際に試験は難しく、専門知識を問う問題と、実技試験があります。(フルコース受験ですと、朝~夜までかかり、知力のほかに体力もいる試験です。 ※技術士であれば、専門知識の択一試験は免除です。)
実技試験においては、仕事で培う部分と大学などの設計課題の両方を経験、技術を取得していないと難しいかなと思います。



自分の場合は、実技試験においては、仕事の経験&大学での演習課題の双方を活かせることができました。(母校大学出身者においても、もっとRLA資格者が増えて欲しいと願います。)

専門知識面では、仕事の細かい知識も必要なわけで、地方で仕事をしている身(仕事では土木設計、公園設計、計画の一部しか携わることが出来ない身)としては、厳しいハードルでありました。

ですから、苦労して資格をとった分、もう少し効力があってもいいのではと思います。


ただ、民間資格でもあるので、現時点では分野が広いわりには、行政側の入札条件、指名選考条件への反映やその資格に対して理解があまり得られていない、考慮されていないのがとても悲しいところです。

そして、ランドスケープ分野の会社であるからこそ、その資格に対しての誇りと使命を持つべきですが、現状(仕事をしていて)行政側の入札要件に関係しないという理由だけで、重宝されていないと感じることがあり残念です。
都心や大学などでは知っている方も多く、時には重宝がられることがありますが、いち地方の会社では正直まだまだです。


公園施設の長寿命化計画の業務には、RLAの要件が一部記載されています。
少し、前進ということでしょうか。

地域形成、まちづくり等の計画・設計に関する、トータルプランニングの資格 としても広く活かされて欲しいとも思います。

登録ランドスケープアーキテクト(RLA)の有資格者も増えつつあります。
地方でも、もう少し 活躍できる場があってしかるべきではないかなと願います。

 (話はそれますが...)
一般的には、一級○○○○士 という資格のほうが響きは良いかもしれません。
しかしながら、何らかの資格を持つということは、勉強して取得し、それを(仕事等で)活用しているということです。
ですから、この資格はダメである、弱い、役に立たないと思ってはいけません。

一生懸命に勉強して取得した方に対して、大変失礼なことですものね。