設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2011年9月1日木曜日

宇都宮市における 都市魅力の創造へ向けて

9月1日、宇都宮市総合文化会館において
都市交通システム講演会「うつのみやが目指すまちづくりと公共交通ネットワーク」と題しまして、宇都宮市長でもある佐藤栄一氏が講師となり、うつのみやのまちを考える講習会が開かれました。



宇都宮は栃木県の県庁所在地でありますが、宇都宮という地名は聞いたことあるけど、何県?にあるのという感じで、知名度は仙台や横浜といった都市と比べると少し陰が薄い感が拭えません。

しかし、生活のしやすさなどを全国指標で見た場合、「住みよさ、民力度、財政健全度...その他いろんな項目」が1位になっていたり、上位を占めている都市としては実力のあるところが うつのみや なのです。

栃木の県民性は、典型的な「出る杭打たれる。突出した考えが出てこない」といった状況で...
立地条件や自然条件、交通条件など、全国的に見れば好条件な土地であるにもかかわらず、突出した魅力が無い、影の薄い もったいない都市 とも言えます。

「住めば愉快だ 宇都宮」がキャッチフレーズになっています。

栃木に住む、いろんな考えを持つ人、技術者がいたとしても、それをまとめる、引っ張っていくことが出来ずにいます。他の県民、他県から栃木県へ入ってきた人の印象から見ると、才能、発想という芽があっても育てていくということがうまく出来ない。と見られがちです。

今までどおりそのままで流されていていいか? そうではないはずです。
そそままそっとしておくだけでは今までと一緒です。

せっかく、好条件の整っている都市うつのみやが埋没しないよう、いろんな(要素の)仕掛けを先取りしてやっていきましょうとの趣旨でした。

そりゃぁ そうです。

いつも栃木は、他県の事例が出たとたんに急いでまねをして取組んでやったとしても、注目の機会を失ったり、ある意味大損しています。いつも二番煎じ。
こんな都市では、若者が魅力が持てることはありません。物足りないです。多少のプレッシャーがあっても知名度の高い、ステータスのある都市へどんどん流出してしまいます。


交通のことしかり、その他にもいろんなことを改善していく必要があります。
今までと同じような、従来の土木的発想で整備したらおしまい というのではなく、それを活用して持続可能な仕組み(サスティナブルなまちの構造)を創り、運用していくことが重要です。
構造物単体をつくるのではなく、それぞれのハード的資源をいかにネットワーク化、システム化していけるか。ソフト的観点がいかに連動し盛り込むことが出来るか。


今までは、そのものを単体で考えてつくったらおしまい、というような感じでした。
しかし、都市や人々の生活の場を創造していくことについては、つくったらおしまいでは無いのです。
先を見据えた都市システム、都市空間の創造をしていく必要があります。

ランドスケープ的な発想で、ヒューマンスケールの心地よい空間づくりも重要な要素のひとつであると考えます。その観点が大都市部と比べると抜けています。

栃木県民、宇都宮市民がいかに意識を変えることが出来るか?

今後の動きが楽しみです。