設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2012年7月13日金曜日

仕事の本質  ひとりの人間(技術者)として

ある意味、仕事というものは、 その道(その分野)におけるプロフェッショナル であるということ。

仕事をするということは、仕事を完成させて目標を達成して対価を得られるというのが本当の姿だと思います。
なかなか、そういいつつもうまくいかないこともあるのが世の中でもあるのですが、志を持って仕事に励むことが真のプロフェッショナル、技術者魂というものだと思っています。


では、現実としてどうでしょうか。




自分の周辺環境を観察しておりますと、企業経営を保守するあまりに、経営面のみしか視点がいかず、本来の仕事の本質を見ようとしない組織が残念ながら多いのではと感じることがしばしば。
それでは、業界自体もマイナス方向へ引きずり込まれがち。

仕事をしていく上では、企業利益についても考えなくてはいけないことなのですが、仕事の先のこと、その仕事の目的や手段を考えていくことがもっと大切なのです。
それが、仕事の本質をみていくこと、仕事を続けていくためのもの でもあります。

仮に、自分が相手の立場であったとしたら、きちんと仕事をこなしていただけたり、技術的に満足のいくものを提供していただけたのなら、次もお願いしたいと思うわけです。


今の時代を見て感じていることは、
これから、時代を背負っていこうとする人間へ希望を与えられるような仕組み、考え方を育てていくことが、忘れられている
ような感じがして、ギスギス感も正直拭えません。

そのような中、 その流れでネガティブに考えすぎるとどんどん、そのスパイラルに巻き込まれてしまいます。
光がみえるようにしていくには、同じようなことでもポジティブに考えた方が気持ち的にも少しは楽になることでしょう!



(自分の身のまわりでいえることとしては)
ある意味、協議会やワークショップなどで、盛り上がりのある、まとまりのあるところは前向きに、創意工夫のある発言が多くあります。
ワークショップの鉄則として(前向きな意見を多く出させることの工夫として)、 相手を批判しない、ポジティブに前向きに考えるという方法 があります。
 ただし、ポジティブに考えるとしても、足元(そのものの本質)はきちんと見ることが必要です。
足元(本質)を忘れてしまっては、何もかも前に行き過ぎてしまって、それを実現させる為の方策に結びつかないこともありますからネ!

仕事に置きかえれば、(その仕事の技術者なのであれば、)
コツコツと積み重ねをし、技術力、理論をきちんと構築し、かつ、人間としても明るいこと
が人を寄せ付けるもの。そして頼りにもされます。

人を動かすだけで、その人に技術や魅力が無ければ、人(例えば部下など)はついてくるものではないでしょう。 子供が親を尊敬できるか、出来ないかとある意味共通する部分があるのです。


「仕事の本質を知り、人間として(技術者として)の美学も欲しいところ」

他人の失敗をあざ笑うようでは、そのうちそれが自分たちに巡り巡って帰って(返って)くるものです。
そんなこと考える時間があるのであれば、前向きにもっとその仕事についての本当の姿を追求して欲しいものです。
それが出来るか、出来ないかでその組織、人の器が見え隠れしてきます。(これ結構重要なものだと思います。)


きちんと、志を持って将来を目指す学生さん や プロフェッショナルな仕事を志している方 へは、なるべくならマイナスのスパイラルに巻き込まれて欲しくないという気持ちがあります。
気持ちを踏みにじられることはもったいないですもの。
頑張る人には、きちんとしたステージ(活躍する舞台)が与えられるべきです。

そして仕事とは、多々単にこなして対価を得るだけのもの ではない のですから。

経営する側も、技術を提供する側も双方に言えることで意識しなくてはいけません。
言葉だけでなく、姿勢や態度についてもそうです。
頭で考えて装うというより、素でできるようになっていれば ある意味本物!

専門職というもの(設計コンサルタント、設計事務所など) ならなおさらですね!
(最近、それらを忘れてしまっているよ と強く感じるものですから...) 実際、特に地方ではなかなか難しいものがあるかもしれないものなのだけど...。

そんな中(厳しい時代のさなかにおいて)、同級生や後輩の方々が独立し、会社や組織を背負いながら経営と技術の両面をこなしているのだから、凄いなと感心いたします。

まあ、自分も企業の梃子というものは違和感を覚えるわけでして...。(笑)
伸びる人間とは、企業のいいなりでなく、自分で問題意識をもって考えながらあらゆることに取組む人ですからね!


技術的なことも大切、人としての資質も大切。どちらかだけではちょっと力不足かなと。
たとえ今、苦しい恵まれない状況にいたとしても、光があてられなくとも、努力を継続していくことでチャンスに巡ることができ、評価される時代がくることでしょう。
そういいきかせています。それが、あきらめない気持ちです!