川場と言えば真っ先に思いつくのが、関東の道の駅の雄でもある「川場田園プラザ」
もう、十数年前になりますが、大学院の授業で地域計画系の授業で教わった先生の手掛けたプロジェクトでもあり、大学を卒業、修了後、ずっと訪れたいと思っていた地域でもありました。
今回は、自分としては2回目。
田んぼアート |
1回目に訪れた時は、時間もあまりなくゆっくり出来なかったので、今回はこの川場村だけを巡るということにしました。
歴史民俗資料館 なんだか懐かしい光景を感じる |
大学等で教わったこと、実際の仕事において、そして地域の活動などにおいて、地域を盛り上げていくにはどういうことが必要なのか、考えられるのかをを自問自答しながら、自分なりに考え歩くこと、雰囲気を味わうことをいたしました。
川場の観光案内 |
ホテルSLの機関車、実際に動きます |
1km圏内に道の駅とホテルSL、村の施設などが集約されております。コンパクト。 |
農山村地域が注目されるには、都市部から注目される、都市部と農村部の交流がある、メディアにでていくことなどがあげられます。
田園プラザ周辺の川場村の景色 |
ここでは、以前より東京の世田谷区との交流があり、都心の方からも川場という土地の認識が強かったのだろうと思います。
そして、だんだんと口コミなどでも広がり、メディアでも取り上げられグリーンツーリズム文化、アグリツーリズム文化というものが定着しているように感じました。
薄根川に架かるふれあい橋 |
人が集まり、地域にお金がおちていく、循環していくこと。
補助金等を目的にするがあまりに、怠けてしまいうまくいかないのではと思うこともしばしばあります。
自分たちで創意工夫をし、成果が見えてくることが、自分たちで頑張ったんだという自負、自信へとつながり、地域がイキイキしていくことなのだろうと思います。
つり橋から眺める景色も良い |
普段の農道が散策道に |
畑や果樹園の横を散策できるようになっております |
リンゴが赤く熟すのを横目に見ながら |
田んぼの脇を散策 |
(話は一部それますが)
20代、30代の地域を盛り上げていく活動や、それに携わる方々とお話をしていると、専門性が一見なさそうに見えますが、創意工夫でやっていこうという意気込みが見え隠れしております。
川場の場合、道の駅が大きな仕掛けとなり、いい意味で周辺に波及しているように見えました。
注目されることで、イキイキする、頑張るという意識が芽生え、それが相乗効果としてやる気を促している。そんなように思います。
ここでは、注目される食(店)として、ミート工房kawaba(カワバ)があります。
ソーセージなどの食材が、ドイツの品評会において世界的評価を受けたというものであり、品質はトップクラス。
道の駅の目玉のひとつ 「ミート工房kawaba」 |
味はさすがの美味しさ! まわりに漂うにおいがさらに食欲をそそります! |
こういうものが、都市部の人間からすると目をひくものになります。(場の体験+食)
同じ味であっても、川場で食べるのと、家で食べるのとでは訳がちがう!
雰囲気を楽しむということがプラスになっているのです。
それに付随して、もともと地場にあった農産物がコラボすればより強力なものになっていくのかなとも思います。
① 道の駅を目的(カワバの食の魅力等を求め)として来る人
② 道の駅+近距離散策を目的として来る人
③ 道の駅+近距離、地域周辺散策を目的として来る人
ここでは、訪れる人に合わせて、様々な仕組み(メニュー)が用意されているのだと見ることができます。
案内サインも1km圏内版 と 広域版とあり 要所ごとに配置 |
道の駅においても、至近距離にて稲穂をみることができる |
散策空間としては、農村風景が観光の資源ともなっている |
道の駅には、子供たちが楽しめるような遊びの空間も用意されています。 |
前回は道の駅のみ、 今回は、1km圏内の散策でしたが、次回はもっと範囲を広げてみてみたいと思わせる場所でありました。
あらゆるかわばのマップ |
道の駅などの主要施設が核(窓口)となり、そこから周辺へ波及していく。
核となる施設はその地域の代表(広告塔)でもある。
はじめに目を惹くものは、名物であったり、形でありますが、その先にあらゆる仕組み(ソフト、ハード両面)が見えがくれしている。
そんなことを感じたひとときでした。