設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2012年12月19日水曜日

地域の魅力再生への課題

地域活性化、魅力の再生。

活性化といっても、なんなのか。
このキーワードだけでは、よくわかりませんよね。

自分でさえも、ときどきよくわからなくなってしまうことがあります。

単純に人を(観光客を)集めればいいのか?
人々の生活を充実したものにしていくにはどうしたらいいのか?
分散化している地域を集約(再構成)して、新たな生活の拠点や仕組みをつくっていくべきか?
地域の文化的、伝統的資源や言い伝えを守っていくことができるか?




設計の仕事でいえば、活性化に視点を絞ると、単純に規格通りの設計をすればいいということではなく、ニーズにあった、やろうとしている目標にあった、建築的には形のおさまりがごちゃごちゃしすぎず、機能もすっきりしていて使いやすいか、地域の風土にあったものになっているか...まで含めて設計をしていくことが必要です。

設計とはいえども、
単純に空間構成や仕組みだけを入れ込むだけでは本来の目的からすれば、少し弱い。
まだ、ゾーニング計画や素案・構想の段階。

具体的にしていくには、その考えのもと形的なおさまり、綺麗さまで含めたものがいいですね。


ランドスケープデザインでいえば、その土地の風土・風景を理解したうえで、いろんな意味で地域を壊さないデザイン・プランが必要です。
単純に、外のもの、考えをそこに持ってくればいいというものではない。

その土地の文脈を読み取らなくてはいけないものです。

そして、そこに暮らす地域の方々が、気持ち的にも豊かにならなくては活性化とは言い難いと思います。



観光客 対 住民 でいえば、
give だけでも take だけでも続かない。
お互いの モチツ・モタレツの関係性 がないと互いに利益もなく、やる気を失っていくもの。
(これは、仕事でさえ同じことがいえます。そう考えればなんとなく想像できるのではないでしょうか。)

一方的に、ここから吸い取るだけ吸い取ろうとかという考えがあるのなら、それは拒絶されます。
あたりまえのことです。

観光客からなんらかの享受をされたのであれば、そのお返し(住民側からは出来ることの感謝の気持ちの表現)をする必要がある。
それが、日本の美学・文化でもあることでしょう。
お金の観点、経済も重要ですが、それだけでは互いの心も満たされないことがいえると感じます。

なんだか、最近は(身近な環境において)それが崩れてきている感じがして...。



お互いのやりとり、経済活動、情報交換。
無いものを互いに補完しあうようなことができればいいのではないでしょうか。

もう少し、広い視点で見ていければいいと感じます。
局所的、狭義的なもの ~ 広義的なもの の両面をみることができればいいですね。