設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2010年10月13日水曜日

外構空間、公園設計の流れ




会社では、街区公園や近隣公園、その他ポケットパークなど様々な外構空間についての設計に携わることが多いです。道路設計などの土木色の強い設計では、決まった構造により順序よく設計していくのですが、公園などの外構空間の設計では、単純に遊具や施設を感覚的に配置しているだけでは実はないのです。

「施設をどのように配置すれば、人の流れがこうなる」とかを考え、ゾーニング計画をまず行います。
ゾーニング計画は、様々な庭園手法を参考にしたものや周辺の施設の配置など外部要因を考慮し、はじめに大まかにこんな感じにしたいという考えを示します。

これは、建築やランドスケープなどを学ぶ学生さんたちが、大学の演習課題でやっているのと同じに(感覚的には)近いです。

それから、具体的にどのような施設を配置する、設置高さをどうするなど細かい設計(公園などでも細かな基準がたくさんあります)へととりかかります。この先は実際に業務に携わり、長年の経験、蓄積が必要な分野となります。

公園などの外構設計をするには、土木的な知識と建築的な知識、植物の知識など多くのことを知っていなくてはなりません。また、空間配置、使われ方などを考えるソフト的なものから、詳細の構造の取り合いなどのハード的なものも知らなくては出来ない、非常に手間のかかる仕事なのです。

(まだまだ世間的には簡単に考えられてしまっている悲しい性があります。先日の技術士一次試験にも触れられたように、π型の知識を持つ技術者でないとこなせない特殊な仕事であります。)

RLAという資格(登録ランドスケープアーキテクト)というものがあります。試験は、専門知識を問うものから、設計図を描く実技試験もあります。この資格はランドスケープ関連の設計に携わる実技者の技量を持っているかどうかを示す指標のひとつとなっています。

外構空間設計とは、完全なる土木でも建築でもない、特殊な非常に奥深いものであることを認識してくだされば幸いです。

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