設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2012年2月14日火曜日

数字で追っていくもの? かたちで追っていくもの?

形のデザインは、かたちだけ考えればいいものでもなく、数字だけで根拠付けや積み上げていけばいいものでもない。

どちらかへの偏りや、考える思考が働かないとトータルバランス的に 「ぱっとしないもの、不具合なもの」 が生成されてしまいます。


地方では、公園や公共の空間の設計を 「一般土木設計で扱われる」 ことも多くあります。
本来は空間のデザイン、空間感覚が必要な業務であるのですが、数値だけで追ってしまい、しっくりこない生成物を生んでしまいがちです。

数字だけで追い込んでも、形のことが抜けてしまい
形だけで追い込んでみても、数字的なつじつまがあわなくなることもあり。


しっくりこない生成物ができてしまう(陥りやすい)こととして、ものの数量や力学的数値 と 表現したい形 がリンクしないことにあります。

ある意味、頭の中での考える思考(思考回路?)が違うことから、それらを融合させたものがなかなかできていないのが実情です。



数字的な技術を積み上げることも大切なのですが、ものの形や根本的な問題へ着目することが、空間などの設計には必要なこと。




ですから、(建築や土木、都市計画やランドスケープデザインなどの空間の設計を学ぶ)大学や専門的なことを学ぶ場(学校)では、ドローイングやデザインなどの技術的なことを取得することのほかに、根本的な問題点や学術的な思考、理想を追求し、社会に出たときに備えて、答えは出なくともそれらの考えをどうやって社会に活かしていくことが出来るかまで を考えて欲しいと思います。

そういう経験をした人、あるいは経験なくともそのような思考の持ち主は、やはり着目点が違います。
広くも考えることができ、またピンポイントでも考えることが出来る。
ランドスケープを考える人は、大きなもの(都市や山村のこと)から小さいもの(細かなディーテール)まで考えられることを求められます。


物事を全体的に考えること。
ポイントで考えること。
全体のバランスを考えること。
それぞれ単体のものを構築し、複合体の考えを組み立てること。


「数字で考えること」 と 「ものの形で考えること」


お互いが全く別のことであるように見えますが、関連づけて考えてみてはどうでしょう。

ものごとを単一的に、単体的に考えることも時には重要なときもありますが、空間の設計の分野では特に、複合的に捉えることをお勧めします。
(社会の仕組みと同じようなものです。これをやったら、あちらが影響する。あちらへのフォローをどうするかまで考えることと同じです。)

全体的に見えてくれば、この先において どのように関連づいていくか が見えてくる と信じたいですね。