まちのことや地域のことを考えること。
さかのぼると、学生時代の卒業研究やゼミの活動、学科での課題製作に原点があるような気がします。大学のレベルとしては有名大学と比べると決して高くはないでしょうが、学ぶ環境としてはとても良かったと思います。山形という四季の変化に富んだ、あたたかい人々のふれあいのあるフィールドにていろんな経験ができました。自分を大きく成長されてくれた通過点のひとつでもあります。
そして、中学、高校、大学と山の上からまちや風景を眺めることができる環境でいろいろと考えてきたことが影響しているのかもしれません。
いろんなまちへ訪れ、まちの中をあるき、その中にある魅力スポットを見つけること、その場の雰囲気を楽しむことは、ある意味大人の教養娯楽でもあり、その地の文化に親しむことでもあります。
いろんな地域を比較してみることで、こうしたらもっといいのに、ここはどこにも負けないね ということも見えてきます。
地域のことを考える仕事においては、単純にモノをつくればいいというわけでもない。
生活の文化もあり、観光要素もあり、生産してものを売っていくこともあり、人々にサービスを提供していくこともあり、さまざまな要素が複合的に絡み合い成り立っているのがひとつのコミュニティー(都市や集落)でもあります。
昔は、拡大路線でものごとが進められてきましたが、今は人口減少時代、そして超がいくつつくかわからないくらいの高齢者社会となってきています。
あらゆる年代が、安心して生活でき、人として生きていける環境づくり、生活の舞台づくりがこれからも必要です。
高齢者の居場所づくり、若者の居場所づくり、生活できる場所づくり。
人を受け入れる場所づくり。
場所をつくるにしても、そこには仕組みが伴ってきます。
場所、ロケーションがいくら良くても、ふれあいの良しあしで 印象のある場所になれるか、なれないかにもかかわってきます。
今の、デジタルな時代
デジタル間のつながりだけではバーチャルすぎて、実は、本当の人とのふれあいに 飢えているのではないかとも感じたりもします。
デジタルとアナログの使い分けをし、地域を盛り上げるツールとしてデジタルを活用しながらも、アナログな部分を大切にしていくことも、実は地域をつくっていくことに対して大切なことなのではと思います。
実際に、メール等だけのやりとりよりも、実際に会って話をした方が理解しやすかったり、わかりあえたりするものですから...。
(これも地域を考えていく上でのヒントかもしれませんね。)