自分たちが学生の頃と比べると、今の学生(自分たちより一回り(12歳)下の年代)はとても大変であることは十分に承知しております。
自分たちの時代では、建築や土木、ランドスケープなどの設計事務所やハウスメーカー、ゼネコン、地方公共団体(役所等)など、はじめの就職はその道に就くことがほとんどでした。
今は、学生時代に優秀な成績をおさめ、志高く、研究活動等を積極的に行い、ある意味現在職についている技術者よりも優秀だと思われる将来の技術者において、なかなか思うような職に就く事ができない苦しい状況であります。
しかし、あきらめないで欲しい。
今、求められている技術者は、積極性のある思いっきりの良さ、かつ几帳面な一面を持ち、あらゆる問題を解決できる資質を持ち合わせている、持とうと努力している人です。
きっと、学生時代の頑張りや、卒業制作、卒業論文をまとめ、乗り越えられた方であれば適応可能だと思います。
(残念な、怠慢な技術者は、おのずとじわじわと追いやられていきますから...と信じてやっていく限り。)
自分も、学生時代の経験が今に活きている感じがします。
通常の仕事をこなすだけでは、満足いかない、あたらしいことにチャレンジする精神は、東北芸工大の環境デザイン(現:建築環境デザイン)にて設計課題や卒業制作、課外活動での経験があるからこそだと思います。課題や課外活動を一生懸命に取組んだこと、成果が出るかどうかは別として、それをこなしてきたことが あきらめずに持続させていこうという気持ちに繋がっているのです。
今、周りに芸工大での教育や活動を知る人はなかなかいない状況でもあり。もう少し、我々卒業生が東北の地だけでなく、関東でも一目おかれるようになれるよう(誰にも負けない力、内容が伴うように)励まなくてはいけませんね。
ある意味異質に見えるかもしれませんが、それにめげずに頑張ること。逆風を乗り越える力を持つこと。頑張らねば。少しずつ、一歩一歩。
仕事外において応援してくれている方々や、思いを一緒にしている大学つながり、志をともにする仲間たち、共感していただける方々とも、将来一緒に仕事ができることを願って今を乗り越える思いでおります。