設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2012年3月2日金曜日

土木への魅力は? 魅力を感じることができるか?

土木の設計分野は最近は、若者がなかなか魅力ある分野としてみることができない状況...。
最近特に土木関連の分野においては、いろんなところで危機感を感じているような状況です。


本当は、土木構造物にも美しい形のデザイン、自然や風景を取り込んだデザインをすること をもっと推し進めて欲しいと思うこともしばしばあります。(魅力ある設計分野にするためにも、ランドスケープ的な思考をとり入れられないものか。)
そのためには、構造的なことだけでなく、まちのこと と絡めたトータルなデザイン手法を取り入れて考えなくてはいけない。
(これからの期待を込め...)



そして、自分もそのような思考が地方の末端コンサルにおいて入り込める、受け入れられる分野でないと(分野にしないと)多くの希望を持つ若者、これからの将来を背負わなくてはいけない担い手の方々において、正直魅力を感じにくい(分野になってしまう)かなぁと思います。
この時代、生活していくにはどんな業界でも厳しいことはいうまでもないでしょうから、いかに魅力のある、やりがいのある業界にしていかなくてはいけないことが早急の課題であるように思えます。


例えば、土木という言葉が地味で若者には敬遠されがちとなっていることについて、言葉だけデザインという冠をつけたとしましょう。
しかし、構造物のありかた、強度のことだけでは(もちろんとても重要なことのひとつではあるのですが)、仕事をするモチベーションが上がらない。学生も魅力を感じにくい。
地味なところをこなした後に、世の中のこの部分に役に立っている、景観として、まちの風景として取り込まれているといったように、小さいものごとが、大きく注目されることへ結びついているということを認識できるような仕組みをつくらなくては、今まで培ってきた大切な部分までもが抜けてしまうような感じがします。


土木技術が過去のもの、つまらないものと見られてしまっているのは、それが原因なのかもしれません。
今は、自然のこと、環境のこと、地域のことを踏まえて(関連させて)考えていくことを求められているのでしょうから。


考え方としては、「限られた視点でものを見る、標準的な枠の中で見ること」を発展させ、「広く地域やまちのことを踏まえて構造を決めていく、この技術が生活の役に立つ、地域を盛り上げていくツールとして活用できる」といった広い視野で物事をみて、専門的な土木技術というものを活かしていったらどうでしょうか。
本来、そうあるべきと、そうだったのではないのと思ってしまいます。
そういう意味でも、専門技術の取得の傍ら社会的なことまで含めて考えていくのが設計に携わる技術者の役割であると思います。

今、求められているものは、従来と同じものをつくり続けることだけではなく、実情に応じてつくりかたを変えていくという柔軟な発想なのだと思います。

それができてこそ、土木のデザインというもの。


そして、ランドスケープデザインにおいては、「広いものから細かいものまでみる、そして考えることができる分野」のはずですから (自分を含めまして)これらの仕事に携わる人間がもっと質の向上を目指して頑張らねばなりませんね。