設計の仕事においてチームを組むということは、お互いの作業量を均等化することや、それぞれの専門分野の技術を束ねることによって、より精度の高い設計を仕上げていくことを目指して人をまとめ、作業を分業したりします。
本来は仕事を効率化し、よりよい成果品をつくるためのチームづくりが目的とされますが、これらのことが一部的に悪用されてしまうケースもあります。
こんなことになったら、要注意!
チームを組むことによって、作業量が偏り、楽をしてしまう人が出てしまうこと。
出来ないことを理由に、何もしない技術者が発生してしまうこと。
人任せな対応をする技術者が現れてしまうこと。
そんな状況では、きちんとこなそうとする技術者にとって大変失礼なことでもあり、精神的苦痛を与えること、受けてしまうことにつながってしまいます。
そんな状況でしたら、一度スタンドアローン状態で、(上下関係なく)他人の助けなくして複数物件を一人で全て責任を背負って仕事をしてみればいいでしょう。
その結果、「この部分を怠けていたから、出来ない、仕事が進まないということ」 がよくわかります。そして協力者のありがたさもよくわかります。
いろんな人に助けられて、仕事が成り立っていることを認識しなくてはいけません。
最近は、業務経験や年齢関係なく、そのような関係性をわからない組織や技術者もいます。
一人で進められる仕事と、そうでない仕事を見極め、チームでこなすべきもの、一人で貫いて仕事をするべきもの をうまく使い分けて仕事をすることがあたりまえのようで出来ていない。
そのところが良くわからずに、全てチームでやるのがいい、全てひとりでやればいい という両極端な選択しかしない、仕事場があるのも事実です。
(トーン や バランス の調整が利かない、0か1かで無いのだけど...)
形だけでなく、その業務の本質をみながら仕事を組んでいくことが大切ですね。
基本中の基本のようでそれができていないことが多いです。
残念ながら、完全な会社はほとんどなく、世の中きれいごとでは済まされないことも多く、理解に苦しむことが多々あります。(社会人になって、はじめて喰らう衝撃的なことでもあります。)
いろんな苦い経験から、よくわかること、考えさせられることは多いですね。
そんな中、葛藤しながらも日々の業務をしているのです。
願いがかなうのなら、できるだけ邪悪な思想や方法は排除したいものです。
いつしか、純粋な気持ちで仕事がしたいものですからね。
そして、これから時代を背負う若い方は、そんなことに負けないで欲しいです。(ファイト!)