設計・計画に携わってる者から見て、公園や都市、地域空間についてや 北関東でのランドスケープデザイン・造園外構設計の現状、身のまわりの出来事から思ったこと、日常の話題など気持ちまで含めてざっくばらんにレポート、つぶやいていきます。
(都市部より未熟な点もあれば、その逆もある。)


【東北芸工大 環境D 3期生のいま】

同期の仲間たちはそれぞれ、建築や都市計画の分野で活躍していますが、地方ですとこんな感じです。中央でしかできないこと、地方でしかできないこと、いろいろあります。

自分の周りの出来ごとを中心に、肌で感じたものごと 笑いや感動したこと 思ったこと あるときは苦悩の日々を。 ちぐはぐな文章は愛嬌ということでm(_ _)m

仕事をしていく上で、プランニングの仕事においては気持ちの部分も内容に大きく影響します。創造性のある仕事を「純粋にやっていくため」には大切な要素であると思いますので。

2012年3月3日土曜日

気持ちのデザイン

空間の設計をしていく上で、今まではモノのデザインをしていくことが主流であったように思えます。

しかし、世の中が厳しい時代へと変化し、少子高齢化社会となり、世界の人口は増加しつつも、日本の人口はますます減っていく一方です。

そのような中で、これからの時代に何が必要であるのか。




忙しく働く人たち、兄弟がいなくさみしい子供たち、仕事を定年で引退して何かをまたしたいと思う先輩たち などに対して、『こころを癒す、躍動させる、楽しませる場』 のデザインが必要なのではと思います。
そのようなことを実現できる分野として、いろいろと考えられる範囲が思い浮かびますが、自分の仕事で言えば、地域の空間の中に癒しの場を提供できるような設計をすることなのだと思います。

例えば、今まででしたら街区公園などにおいて、標準的な遊具やベンチを単純に置くのみとなっていたものを、地形の変化の面白さを盛り込み、四季を感じる樹木、草花の癒しの空間を提供したり、地域の方々が集まって活動できるような空間を造ったり...。
実は、ワークショップなどでこのような意見が結構出ていたりします。

実際は、さまざまな縛りがあって実現できないことも多いのですが、最初から出来ないからあきらめるのではなく、なにか方法は探れないものかと時間があれば考えていきたいものです。


「昔、こんな面白いものあったよね。」
「この景色よかったよね。」
というようなことを盛り込んで活用、利用していただくのも、ある意味、人々の気持ちを考えたデザイン。

殺風景な景色を、キレイな景色に代替してあげるのも、気持ちのデザイン。

人々の交流でき、笑いが飛び交うような空間を提供できるのも、気持ちのデザイン。

デザインといえども、ものの形だけでなく、「目にみえないものについてもデザインをしていくこと」がこれからは大切です。
サキヨミの考えを持っている人たちは、もうすでに実行しようとしています。

時代は、どんどん進んでいくもの。

時代が求められているものを表現していけることが、空間を設計するデザイナーの力の発揮どころではないでしょうか。そのような考えを積極的にいろんなところで活用できるようにしたいものですね。

自分もなかなかそういうチャンスは少ないけれども、いろいろ考えて仕事をやっていきたいと思います。