いろんな地方の中心市街地や地域集落。
それぞれの風景やまちなみ、そして文化と人々のふれあいが、それぞれの空間の魅力となっております。
自分たちが生活しているまちについて、どのように向き合っていくか。
いろんな考え方があると思います。
空間の設計をしている身としては、建物や路地空間の構成や樹木の配置、見え方などランドスケープ的に形を捉えることを自然と体で感じ取っているような感じです。
そして、一般の旅行者としては、そのまち場の風景はもちろんのこと、人々同士のふれあいや、おいしい食べ物などに遭遇することで、その土地に対して思い入れが強くなったり、感動を受けることに繋がってきます。
「幼少期に住んでいたまち」を見てみるとどうか。
それは、普段の景色のなにものでもなく、あたりまえの風景に見えるかもしれない。
しかし、一旦別の土地を見る、別の土地で暮らすと、いろんな見る幅が増え、改めて自分たちの暮らしているまちの良さや悪さが見えてくるものだと思います。
自分たちのまちを盛り上げていこうという動きは、いろんな知見をもって取組む非常に時間のかかる、ある意味難しい、すぐに成果があがらないものであります。(モノをつくること、建築などと比べるとなかなか形にならないので、注目もされにくい状況でもあり...)
少しずつでも、自分たちのまちについて考えること、観察することからでもはじめ、郷土の風景、生活の場を改めて見つめなおすことが必要な感じがします。
いろんな地域のいいところを発見すること。
よそ者の視点から見ていくことも新たな発見として大切なことだったりします。
人々の生活する空間は、土木的なこと、建築的なこと、文化的なこと、自然風景的なことなど、いろんな要素が詰まって成り立っているもの。
地域やまちを歩くこと(見て、感じて、その土地のことを学ぶこと)は、その場の文脈を読み取る意味でも大切なことのひとつですね。
自分の動ける行動範囲は、限られていますが行った先々で、まちを歩いて(いいところを発見する)観察をしていきたいと思います。