地域を活性化させる、生活の利便性を向上させる という考えのもと、以前は、モノをつくれば何とかなるのではないかという考えが根強くありました。
考え方の柔軟性を受け入れられずに、いまだにモノありきが根強いところもあります。
しかし、それだけでは 「つくっておしまい、結局使われずじまい」 といった感じで、投資効果が無かったのではないかということが見え、改めてコトの重要性が見出されてきております。
実際のところ、モノがダメ(悪者)であるということではなく、
大切なのは、すなわち モノ と コト との 関連性を見直す ということなのです。
(形のデザイン と 仕組みのデザイン)
公園施設においては、ただ基準どおりに設置すればいいというものではなく、その先の利用者へどのようにサービスを提供するかを見据えての、計画・設計をすることが求められています。
ガイドラインにおいても、技術的・数値的基準のほかに、その概念としての考え方について明記される動きもあります。(基準を使うにしても、その上の概念を理解してはじめて基準を活用しましょうということ。)
それだけ、コトの重要性、トータルでモノゴトをみていくことが再認識 されているということです。
地域の計画においては、いままでは縦割りの考えにより、それぞれが独立して計画・設計がなされているため、実際のスケールにまとめてみるとトータルバランスのとれないちぐはぐなものを造りがちとなっておりました。
厳しい言い方かもしれませんが、トータルのプランををまとめるプランナーが不在、または重要性を感じていない ということですね。
(それぞれの専門性を束ねて、調整するところの存在が重要!)
最近発行のまちづくり系の図書、書籍を見ていると、そのことが話題になってることが多いです。
モノをつくった上で、どのように運用していくか、活用していくかを考えないと 荒れたまち になってしまいそうな気がします。
【自分たちのまち、地域を考える上で必要なこととして】
・地域の資源を発掘すること。
・空間の面白さを認識すること。
・風景を楽しむこと。
・自然に親しむこと。
・文化に浸ること。
・生活が潤うこと。
・地域内外の交流が生まれること。
などなど
・地域内外の交流が生まれること。
などなど
いろんな講習会に参加や勉強しに行くと、学生の頃に考えていたこと、今まで疑問に思っていたことが 改めて 課題になっているなぁ、転換期を迎えているなぁ ということが再認識できます。
大田区 : 東工大での景観シンポジウム(3/13) にて |
モノをつくるにしても みんながよかったなぁと思うモノゴト、幸せになる方法を考えていくことがとても大切!
人口減少時代に、それぞれの地域が生き残っていく策を考えること。
じっとしていても、残念ながら解決にはならない。
広くモノゴトを見ながらも、それぞれについての根本も見て、考えていくこと。
それでこそ、グランドデザイン トータルプランニング 環境をデザインするというコト
最終的には地域を盛り上げていくこと なのです。